(2012年 12月 20日 伊東豊雄建築設計事務所 山田明子)
(以下引用)
「東松島こどものみんなの家」にご協力くださり、ありがとうございます。
本日ついに山形の工場より屋根パネルが運び込まれ、
建て方が行なわれましたので写真にてご報告いたします。
晴れているものの雪がちらつき寒い中の作業でしたが、
無事にすべての屋根が組み上げられることができました。
■1_搬入
朝8:30頃、トラック3台により「テーブルの家」「あたたかい家」の
分割された屋根パネルが到着しました。
写真は屋根葺き材まで工場で施工された状態で搬入された
「あたたかい家」のトラックです。
現場でこの3段が重ねられます。
またこの屋根葺き材は協賛いただいたウエスタンレッドシダー材で、
自然素材で暖かみがあり「あたたかい家」を愛嬌のあるキャラクターにしてくれました。
■2_テーブルの家吊るし
3_テーブルの家吊るし
まずは「テーブルの家」の屋根パネルがクレーンで吊るされ、
足場のない状況で桁の上で組み上がりました。
こちらの屋根はこの後(年末〜年明け)天然スレートを貼る予定で、
現状では防水シートが貼られた状態です。
■4_テーブルの家内部
上下の屋根パネルをはめる際にパネルの間に配管を通しているところです。
屋根がジョイントされ、この後内部の天井が現場で貼られます。
■5_あたたかい家2段目
次に「あたたかい家」の屋根が組み上がりました。
工場で作った屋根が土台の上にぴったりおさまった時には
職人さんたちより歓声があがりました。
■6_あたたかい家3段目
7_あたたかい家3段目
一番高い屋根パネルのはめこみは、地面から6.5mもの高さの屋根の頂部で、
はしごをいっぱいに伸ばしての作業になります。
葺き材の噛み合ないところを空中で削るなど、大変でしたが、
無事に全てを1日で組み上げることが出来ました。
■8_塗装作業
明日20日に到着する「お話と演劇の家」の床材をすぐに貼れるようにするため
現場の脇で、大西麻貴さん・大西さんのスタッフの栄家さん・伊東事務所山田で、
床材に塗料を塗りました。
数日前に気仙沼でも塗装を経験したので、お手のものといった感じになってきています。
■9_1219終了時
夕方17:00頃、本日の作業が終わりました。
あっという間に2つの屋根が出来てしまったこと、また屋根が宙に浮いて設置されている様子を見て、
住民の方々も興味深げに足を止めたり、私たちに話しかけてくれたりし、差し入れをくださる方までいました。
以上、常駐している東松島の仮設住宅より、ご報告いたします。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。