四倉製瓦工業所 - 雄勝天然スレート 施工部


陶器瓦、天然スレート、すべての瓦
信頼の屋根作り、美しさと確かな技術を目指し80年
皆様に一枚一枚の瓦に情熱を込めて自信を形にしてお届けすることが出来ます


3.11  東北関東大震災により、壊滅的被害を受け
営業出来ませんでしたが、スレート施工営業を開始しました。 
2012年

気仙沼の【K-port】

伊東豊男先生設計 渡辺謙さん施主で
気仙沼港町1丁目に芝居小屋、カフェの【K-port】の建築。
その屋根に玄昌石を施工しました。





東松島 こどものみんなの家 レポート6


東松島 こどものみんなの家 レポート6
(2012年 12月 30日 onishimaki+hyakudayuki architects / o+h 栄家志保)

2012年最後の1週間、東松島でも今年一番の寒波がやって参りました。
時折雪やみぞれが散らつく天候でしたが、
現場には雪道を越えて様々な職人さんが出入りし、着々と進んでおります。
以下、写真と共にご覧ください。

■1_1227朝
テーブルの家外壁にデラクリート板が貼られ、
テーブルの家が一回り大きくなりました。
年明けにモルタルを塗り塗装する予定です。



■2_スレート選別・隅切
石巻より四倉製瓦の四倉さんと職人さんの後藤さんが現場にいらっしゃり、
後藤さんがスレートを一枚一枚選別し、
横浜国立大学の1年生3人とo+hを手伝ってれている當眞くんが、
スレート瓦約300枚の墨入れ・隅切・釘穴空けをしました。
スレート瓦の加工に今年いっぱいはかかると思われていたのですが、
なんとこの1日半で完了し、職人さんも驚いておられました。



■3_ボランティア塗装
上記のボランティアスタッフに加え、o+hを手伝ってくれている石黒さんの5名が
縁側に使用するSPF材のリボス塗装を行なってくれました。
非常に段取り良く連携して作業してくれたので、
全144本を2回塗装することができました。



■4_スレート一段目
  5_スレート隅棟
テーブルの家の屋根に枕木が取り付けられ、墨入れされ、
スターターの瓦が取り付けられました。
平葺箇所はおおよそ完了し、隅棟の仕上げに入っております。
隅棟部分は全て形が異なるためひとつひとつ形をとる必要があり、
隅の部分にはヤスリをかけるなど、とても丁寧に施工されております。
かわいらしいうろこ貼りのスレート屋根を見て、多くの住民の方々が足を止め、
これはスレートだねぇと顔をほころばせて話しかけてくださります。





■6_あたたかい家外壁・出窓
あたたかい家の基礎部分に外壁が貼られ始め、
一層とんがり屋根の存在感が増してきました。
屋根から壁へと自然に繋がるよう、
大工さんが苦労されながらも形になりつつあります。



■7_もちつき
27日のお昼ご飯は、ひまわり集会所の方々が用意してくださった
おもち料理を頂きました。
大きな机に、こちらの地方のお雑煮、きなこ、あんこ、納豆もちなどたくさん並び、
大工の後藤さんの挨拶と大西の挨拶を合図にみんなで美味しく頂きました。
勧められるままみんなそれぞれ10個近くもいただいてしまいました。



2012年、「東松島こどものみんなの家」へ快くご協力下さり、
本当にありがとうございました。
様々な助言やご提案を頂き、こうして住民の方々へ少しでも
形をお見せした上で年越しを迎えることができました。
冬休みに入ったため子どもたちが訪れることも増え、
みんな「いつできるの?」と待ち切れない様子で声をかけてきます。
2013年には、ご協力頂いたみなさまに竣工のご報告と共に、
ぜひこの東松島こどものみんなの家でお会い出来ますことを一同楽しみにしております。
来年、皆様にとって良いお年を迎えますことお祈り申し上げます。
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。


東松島 こどものみんなの家 レポート 5

東松島 こどものみんなの家 レポート5
(以下引用)
 (2012年 12月23日 伊東豊雄建築設計事務所 山田明子)


本日敷地に隣接する集会所で、住民主体のクリスマスイベントがありました。
現場も先日建て方が完了し、建設の一つの節目としても
住民の方々にお披露目したいという気持ちもあり
車輪がついて動く「お話と演劇の家」をサンタとトナカイが
仮設住宅地内を引っ張って練り歩く、パレードを行ないました。

写真をたくさん撮ったため枚数が多くなってしまい恐縮ですが、
お時間のある時にぜひご覧ください。


■1_お話と演劇の家1220
こちらはまず、3日前に「お話と演劇の家」というアルミで出来ていて車輪付きで動く家が、敷地に運ばれてきた時の様子です。
気仙沼の高橋工業で製作されたものが搬入され、現地でシャーシ+壁と、屋根が組み立てられました。



■2_スタンバイ
本日12/23の昼頃の様子です。敷地のある仮設住宅地に隣接する佐浦さん(日本酒浦霞の蔵元です)の駐車場をお借りし
動く家にクリスマス仕様の飾り付けをし、サンタやトナカイ役が、パレードのためのスタンバイをしているところです。



■3_サンタとトナカイ
パレードで動く家を引っ張るチームの集合写真です。
仮設の自治会のみなさんのほか、施工をしてくださったシェルターさん、
大西麻貴さんと常駐しているスタッフの栄家さん、伊東事務所山田のほか、
当日飛び入り参加でパレードを盛り上げてくれた仮設の子どもたちです。



■4_パレード
23日の13時に、サンタとトナカイに扮したみんなで、
お祭りの山車のような感じで動く家を引っぱり、仮設住宅内をパレードする様子です。
たくさんの住民のかたが見物にこられ、
みなさんに囲まれてひまわり集会所の付近まで来ました。



■5_到着
  6_到着2
その後、ひまわり集会所に隣接する敷地に動く家が到着し、パレードを終えました。
こどもたちがたくさん集まってきて、次々と中に入って来ました。
サンタは仮設の内海自治会長です。
また写真ではわかりづらいかもしれませんが「あたたかい家」の
とんがり屋根の頂上に星がついているのにお気づきでしょうか。
今日のイベントのためにクリスマス仕様にしようと、
前日に大工さんに設置していただいたものです。




■7_サンタよりお菓子配り
パレードし敷地に到着後、設計者の大西麻貴さんと施工の
シェルター木村仁大さんが集まった住民のみなさんに挨拶したのち、
「上棟式の餅まき」ならぬ子どもたちへの「お菓子配り」が、
サンタによって行われました。
まだ建設過程の現場を利用し、
集会所の方々と一緒に手作りで行なわれたクリスマスパレードですが、
嬉しそうにこどものみんなの家に集まってくる仮設の子どもや住民のみなさんのようすに出会えて、とても嬉しくなりました。

■8_1223状況
パレード後、現在の現場の様子です。



以上、常駐している東松島の仮設住宅より、ご報告いたします。
ご協力いただいているみなさまにも、素敵なクリスマスが
やってきますようお祈りいたします。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。



東松島 こどものみんなの家 レポート4

東松島 こどものみんなの家 レポート4
(2012年 12月 20日 伊東豊雄建築設計事務所 山田明子)
(以下引用)


「東松島こどものみんなの家」にご協力くださり、ありがとうございます。

本日ついに山形の工場より屋根パネルが運び込まれ、
建て方が行なわれましたので写真にてご報告いたします。
晴れているものの雪がちらつき寒い中の作業でしたが、
無事にすべての屋根が組み上げられることができました。

■1_搬入
朝8:30頃、トラック3台により「テーブルの家」「あたたかい家」の
分割された屋根パネルが到着しました。
写真は屋根葺き材まで工場で施工された状態で搬入された
「あたたかい家」のトラックです。
現場でこの3段が重ねられます。
またこの屋根葺き材は協賛いただいたウエスタンレッドシダー材で、
自然素材で暖かみがあり「あたたかい家」を愛嬌のあるキャラクターにしてくれました。



■2_テーブルの家吊るし
3_テーブルの家吊るし
まずは「テーブルの家」の屋根パネルがクレーンで吊るされ、
足場のない状況で桁の上で組み上がりました。
こちらの屋根はこの後(年末〜年明け)天然スレートを貼る予定で、
現状では防水シートが貼られた状態です。




■4_テーブルの家内部
上下の屋根パネルをはめる際にパネルの間に配管を通しているところです。
屋根がジョイントされ、この後内部の天井が現場で貼られます。



■5_あたたかい家2段目
次に「あたたかい家」の屋根が組み上がりました。
工場で作った屋根が土台の上にぴったりおさまった時には
職人さんたちより歓声があがりました。



■6_あたたかい家3段目
7_あたたかい家3段目
一番高い屋根パネルのはめこみは、地面から6.5mもの高さの屋根の頂部で、
はしごをいっぱいに伸ばしての作業になります。
葺き材の噛み合ないところを空中で削るなど、大変でしたが、
無事に全てを1日で組み上げることが出来ました。




■8_塗装作業
明日20日に到着する「お話と演劇の家」の床材をすぐに貼れるようにするため
現場の脇で、大西麻貴さん・大西さんのスタッフの栄家さん・伊東事務所山田で、
床材に塗料を塗りました。
数日前に気仙沼でも塗装を経験したので、お手のものといった感じになってきています。



■9_1219終了時
夕方17:00頃、本日の作業が終わりました。
あっという間に2つの屋根が出来てしまったこと、また屋根が宙に浮いて設置されている様子を見て、
住民の方々も興味深げに足を止めたり、私たちに話しかけてくれたりし、差し入れをくださる方までいました。



以上、常駐している東松島の仮設住宅より、ご報告いたします。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

東松島 こどものみんなの家 レポート3

東松島 こどものみんなの家 レポート3
(2012年 12月 18日 伊東豊雄建築設計事務所 山田明子)
(以下引用)



「東松島 こどものみんなの家」にご協力くださり、
大変ありがとうございます。

現在
・木材加工工場にて屋根組み
・金属工場にてアルミの「お話と演劇の家」の施工
が行なわれており、12/13(木)に山形のシェルター社の木材加工工場、
14(金)-16(日)には気仙沼の高橋工業の金属加工工場へ行って参りましたので、
その状況をご報告いたします。

写真と共にご覧ください。

●山形のシェルター社の木材加工工場(12/13(木))
■1_シェルタープレカット工場
大西麻貴さんと伊東事務所山田で、山形にあるシェルター社の
木材加工工場に伺いました。
先週よりこの工場で「テーブルの家」「あたたかい家」の
屋根組み〜合板貼付が行なわれており
特に「あたたかい家」の屋根はこの工場内で仕上げの
木の屋根葺き作業までしてしまうという計画です。
木村社長が、工場内を案内してくださりました。



■2_あたたかい家
工場の一角で、とんがり屋根の「あたたかい家」屋根パネルを製作していました。
その日はまだ登り梁のみの状態でしたが、この屋根が高さ6m近くあり、
工場の天井に届かんばかりで、間近で見るとすごい迫力です。
搬入用のトラックに載せられるようなサイズにするために、
屋根が3分割されて製作されています。



■3_テーブルの家
こちらの屋根も同様に搬入のため、屋根が3分割されます。
19日(水)に現場にこの2つの屋根が運ばれて壁の上に組み上がる予定なのですが、
それが今からとても楽しみです。



●気仙沼の高橋工業の金属工場(12/14(金)-16(日))
■4_高橋工業
大西麻貴さんと大西さんスタッフの栄家さん、
伊東事務所山田で「お話と演劇の家」を施工している工場へ伺い、
現場の確認や、ボランティアの作業を手伝ってきました。
今回金属工事をしていただくのは元々は船大工で、造船の技術を活かして伊東事務所のせんだいメディアテークの構造体を始め多くの建築を施工してきた、
高橋工業の気仙沼工場です。
写真のように工場が被災し大変な状況なのですが、今回のみんなの家に賛同し、
ご協力いただけることとなりました。



■5_うづくり仕上作業
高橋工業さんや大西麻貴さんとやりとりのある滋賀県立大学の学生さんたちが
気仙沼に来ており、仕上げ作業のボランティア施工をしてくださいました。
まずはアルミの表面をやする「うづくり仕上げ」の作業。
みなさん手を動かすのに慣れている方ばかりで、大変頼もしかったです。
やするとアルミがやわらかい表情になり、よい雰囲気に仕上がりました。



■6_塗装作業
アルミの屋根は実際にみると、想像以上のインパクトでした!
このドームの内側(天井面)に、協賛いただいた白い遮熱塗料を塗ります。
学生さん・山田、2日目はさらに大西さんと栄家さんも加わって、みんな塗料だらけになりながら塗装をしました。



■7_ボランティア集合写真
ドームの屋根を壁の上に載せる仮組みの場面では、
みんな「かわいい!」と大盛り上がりでした。
写真は高橋工業の工場長と、手伝ってくださったみなさんです。



●東松島の現場最新状況
■8_1217_柱と梁
本日東松島の現場の様子です。
現場では山形の工場よりプレカットと接続金物が
取付けられた木材がたくさん搬入され、柱と梁の建て方が行なわれました。
柱が立ち上がり、夕方までには梁が架けられました。



●今週の予定について
23(日)に行われるひまわり集会所のクリスマスイベントで
建物のお披露目をするために、19日(水)に屋根が組み上がり、
また20日(木)にはお話と演劇の家が運ばれてきますので、
にぎやかな現場となることと思います。

以上、常駐している東松島の仮設住宅より、ご報告いたします。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。


東松島 こどものみんなの家 レポート

昨年にあるご縁で一緒にお仕事をさせてもらうことになった
東松島 こどものみんなの家
震災を家を無くした人達が集う「みんなの家プロジェクト」。
岩手の陸前高田など様々な被災地で推進しています。

設計は仙台メディアテークも手がけた伊東豊雄さんです。
我々は石板葺の屋根の担当です。



現地に入っている方のレポートを紹介させてもらいます。
(以下引用)
(2012年 12月12日  栄家志保 onishimaki+hyakudayuki architects / o+h)

12/11(火)より大西と大西のスタッフの栄家が現場入りしました。
仮設住宅の一室をお借りして、しばらく滞在しながら現場を見守ります。
到着早々、ひまわり集会所の方々が大変あたたかく迎えてくださいました。
東松島は寒いですが、あたたかい方々でいっぱいの現場です!

以下に現場の状況をご報告いたします。
写真と共にご覧ください。


●121212_現場1
基礎ができあがり、これから建つみんなの家の大きさを体感できるようになりました。



●121212_現場2
給水、排水、電気も配管・配線されております。
現場でチェックしていると、そこを通りかかる方たちが
「これは何?いつできるの?」と興味を持ってお声かけしてくださいました。


●121212_ひまわり集会所便り
ご挨拶したお隣の方が早速ポストに回覧板を入れてくださり、
こどものみんなの家が建つ隣にある「ひまわり集会所」の
コミュニティだよりが届きました。
「お話と演劇の家」は気仙沼の高橋工業さんが
現在クリスマスに間に合うように製作してくださっています。



また、写真にはないのですが、
現場にて薪ストーブをご協賛してくださるぜいたく屋さん、
天然スレートを施工してくださる
四倉さんと現地で打ち合わせを致しました。

現場が進み次第、引き続き状況をお知らせいたします。
よろしくお願いいたします。