東松島 こどものみんなの家 レポート6
(2012年 12月 30日 onishimaki+hyakudayuki architects / o+h 栄家志保)
2012年最後の1週間、東松島でも今年一番の寒波がやって参りました。
時折雪やみぞれが散らつく天候でしたが、
現場には雪道を越えて様々な職人さんが出入りし、着々と進んでおります。
以下、写真と共にご覧ください。
■1_1227朝
テーブルの家外壁にデラクリート板が貼られ、
テーブルの家が一回り大きくなりました。
年明けにモルタルを塗り塗装する予定です。
■2_スレート選別・隅切
石巻より四倉製瓦の四倉さんと職人さんの後藤さんが現場にいらっしゃり、
後藤さんがスレートを一枚一枚選別し、
横浜国立大学の1年生3人とo+hを手伝ってれている當眞くんが、
スレート瓦約300枚の墨入れ・隅切・釘穴空けをしました。
スレート瓦の加工に今年いっぱいはかかると思われていたのですが、
なんとこの1日半で完了し、職人さんも驚いておられました。
■3_ボランティア塗装
上記のボランティアスタッフに加え、o+hを手伝ってくれている石黒さんの5名が
縁側に使用するSPF材のリボス塗装を行なってくれました。
非常に段取り良く連携して作業してくれたので、
全144本を2回塗装することができました。
■4_スレート一段目
5_スレート隅棟
テーブルの家の屋根に枕木が取り付けられ、墨入れされ、
スターターの瓦が取り付けられました。
平葺箇所はおおよそ完了し、隅棟の仕上げに入っております。
隅棟部分は全て形が異なるためひとつひとつ形をとる必要があり、
隅の部分にはヤスリをかけるなど、とても丁寧に施工されております。
かわいらしいうろこ貼りのスレート屋根を見て、多くの住民の方々が足を止め、
これはスレートだねぇと顔をほころばせて話しかけてくださります。
■6_あたたかい家外壁・出窓
あたたかい家の基礎部分に外壁が貼られ始め、
一層とんがり屋根の存在感が増してきました。
屋根から壁へと自然に繋がるよう、
大工さんが苦労されながらも形になりつつあります。
■7_もちつき
27日のお昼ご飯は、ひまわり集会所の方々が用意してくださった
おもち料理を頂きました。
大きな机に、こちらの地方のお雑煮、きなこ、あんこ、納豆もちなどたくさん並び、
大工の後藤さんの挨拶と大西の挨拶を合図にみんなで美味しく頂きました。
勧められるままみんなそれぞれ10個近くもいただいてしまいました。
2012年、「東松島こどものみんなの家」へ快くご協力下さり、
本当にありがとうございました。
様々な助言やご提案を頂き、こうして住民の方々へ少しでも
形をお見せした上で年越しを迎えることができました。
冬休みに入ったため子どもたちが訪れることも増え、
みんな「いつできるの?」と待ち切れない様子で声をかけてきます。
2013年には、ご協力頂いたみなさまに竣工のご報告と共に、
ぜひこの東松島こどものみんなの家でお会い出来ますことを一同楽しみにしております。
来年、皆様にとって良いお年を迎えますことお祈り申し上げます。
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。