2011年3.11震災を受けてから 2

石巻の文化財の教会堂は約30年前の宮城県沖地震で被災し、
市民の気持ち、手により移築復元された。
その時に若かりし頃の会長も中心人物として関わっていました。
(石巻建青会)

そして今回の津波でもなんとか残ってくれた。
こんな時だからこそ、文化を守らなくては。
文明は戻ってくるが、伝統や文化が途絶えてしまったらもう戻らない、
会長の俊成(年思也)氏がよく言っている言葉でした。

教会堂は見るからにダメージが酷く、
これ以上ダメージが大きく広がる前に解体をしないと
明治時代のオリジナルの資材を残せません。
石巻市の全体の復旧状況が落ち着いた時に土地の問題に着手してから
復元をする必要があるということを、
自分達の復旧と同時に声に出して訴えることが精一杯でした。

(四倉 由)

朝日新聞 宮城県版 2011年 4月 13日


2011年 5月 12日 大崎タイムス